1.健康になれるという信念を持つこと
2.病気を通して人生の意義を考え直すこと
3.古代の叡智に心を開くこと

サイモントン療法は上記3つの指針でゆるぎなく行われております。これこそが心のケアに大変重要な部分であると考えています。これらの「真に健全な思考」が私たちの中に定着した時、地に足のついた状態で安定した治癒への道を創造することができます。

サイモントン療法は、米国の放射線腫瘍医であるカール・サイモントン博士によって開発された、がん患者さんとそのサボーター(家族等)のための心のケアを提供する癒しのプログラムです。

サイモントン博士は多くのがん治療の臨床現場で、全く同じ治療を行っても成果の出る患者さんと成果が出ずに死を迎える患者さんとに分かれることに注目しました。
そして患者さんの精神状態や心理状態が、健康回復や治療効果に大きく影響していると判断しました。
がんという病気は、心の状態と深い関わりのあることがさまざまな研究によって明らかになっています。真の健康を取り戻すためには、物理的
ながん細胞の死滅だけでなく、病気の要因のひとつでもある心の状態も癒される必要があります。
サイモントン療法では、人生の質(QOL)を高める心の在り方を学ぶことにより、本来の健康を取り戻すためのアプローチをします。
近年ではがんに限らず、ストレスを起因とするさまざまな病気(病状)に応用され、サボーターや医療従事者のメンタルケアにも利用されています。
サイモントン療法は、現在、アメリカ、ヨーロッパ各国、アフリカ、日本等で提供され、認定セラピストのトレーニング指導も行われています。日本では近年、文部科学省『がんプロフェッショナル養成プラン』に採択され、医学部・看護大学・がんセンターなどでの研修や講義が行われているほか、『地域がん診療拠点病院』と連携し、カウンセリングの提供や患者会を開催しております。