水加減・火加減のコツ

ご飯の好みは千差万別です。
上記の表の、水の割合いやつける時問、火加滅は必ずしも絶対ではありません。
玄米や豆などは固いので時間によって、水の割合いが変わります。ことに夏場と冬場の違いや、室温によってかなり変わります。
さらに新米、古米、お米の産地によっても大きく変わります。また、各ご家庭のガスコンロの中火・とろ火の調節の状態でも違ってきます。
炊飯の条件をよく把握して、まず、2、3度上記の表のとおりに炊いて、その結果に応じてご自分のお好みにあった炊き方を工夫してください。

１）セラミックの効用

マスタークック土鍋はセラミック（陶器）でできており、表面はガラス様になっています。金属の溶解の心配もなく、熱や酸、アルカリ、塩分、糖分、油、酢に強いので素材の栄養を損なわず、酸化変質を最小限に抑えますから安心です。必要以上に砂糖や調味料を使わずに、美味しくシンプルで健康的な調理ができます。

２）蓄熱・保温力の効用

『羽釜で炊いたご飯は美味しい』『七輪のとろ火でコトコト煮る』『温まりにくくて、冷めにくい厚手の鍋はよい』・・・土鍋はこれらの調理効果を兼ね備えています。肉厚土鍋のゆっくり加熱は低めの温度帯で素材の酵素をじっくり活性化させ、甘味、旨みを最大限に引き出し、セラミック特有の保温力は、ゆっくり覚ましますので煮物によく味がしみ込みます。（膨張収縮作用の効果）

３）遠赤外線の効用

ガスの火の加熱作用と共に、土鍋から放射される遠赤外線幅射熱のおだやかな発熱作用との相乗効果によって、下記の炊飯データが示すように、栄養の損失や酸化をおさえ、でんぷん質を充分にアルファー化させます。カニ穴の多さでわかるように芯部からふっくらと炊き上げられた玄米は、消化吸収が良く、冷めてもボソボソしない甘味のあるご飯になります。栄養素を生かし食味感をアップさせる調理法に遠赤外線の効用は不可欠なのです。

４）泡立ちの効用

マスタークック肉厚土鍋のとろ火加熱調理法はフツフツとした小さな泡立ちがとても優れています。良質な泡立ち効果は乳化作用を効率よく促進させ、煮物の水分、脂肪、タンパク質、ミネラルが溶け合い、美味しく煮含めることができます。また長く煮ても煮崩れせず、見栄えの良い美しい仕上がりになります。

５）燃える火の効用

人類が火を使ったことが地球上で他の動物との最大の違いです。『燃える火』薪、炭は古代からの熱源であり、今日でもこれらを使った羽釜、炭火焼、石焼などの調理法は美味しいと評価されています。現代では燃える火のガスの『炎』を利用し、素材を100％活かしきる土鍋での調理法が健康料理作りに不可欠なのです。

土鍋炊きの玄米ご飯はIH炊飯器で炊いた玄米ご飯の約2倍おいしいという数値(粘りと付着が高い)を図1は示しています。
(注)硬さ、こし、粘りは文字通りの意味です。付着とはご飯から歯をはなすときのひっつく力の具合を表わします。

玄米ご飯は、白米より硬さとこしが強く、粘りと付着の数値が低いものですが、土鍋のご飯は白米と同じように硬さとこしが少なく、粘りと付着力が高くなっています。それは、ふっくらとしたおいしい玄米ご飯という証しです。

カニ穴(水蒸気の通気穴)が多いことは、沸騰がよく鍋内部の水が均一に対流していることを表わします。
「ご飯粒は米が立つと良い｣いいます。土鍋で炊いたご飯粒は大きくまっすぐに炊き上がっています。一方、IH炊飯器の米粒は曲がって炊き上がっています。これは火力の弱さで水分の吸収が少ないことを表わします。